心神喪失により罪を犯した人を隔離収容する専門病棟です。敷地が浦賀湾に面した高台に位置するため建物は海や船をイメージしてデザインしました。アプローチ・エントランスの大庇はマスト状の柱からの吊り構造とし、またパラペットは設備機器の目隠しを兼ねた波のような曲線としています。中央のアトリウムを中心に四方に病棟がクラスター状に広がり、病棟毎にそれぞれ専用の中庭を設けた特徴的な平面となっています。急性期、回復期、共用ユニット、社会復帰期と症状の度合いにより病棟を廻り最終的には社会へ復帰します。内部仕上げは家庭的な雰囲気となるよう、腰壁や手摺、ベンチ等に木質系の材料を多く用いました。急性期の内壁の仕上げはクッション材を用い自傷の行為に対応いたします。セキュリティーシステムとして1次フェンスと2次フェンスを設けその間を4m~6mの幅をとって監視カメラを設置し死角のない施設となっています。メンテナンス車輌はもとより、消防車の進入も可能です。

発注元厚生労働省所在地神奈川県横須賀市
用途病院構造RC 造
延床面積2,414m²規模地上2 階
竣工2018年