5年一貫制大学院博士課程の学生のための寮(合宿型研修施設)と、女性研究者支援センターの2つの機能を持つ施設です。

Ⅰ. 設計の方針

1)起居を共にして互いに啓発、切磋琢磨するという合宿型研修施設の旨を踏まえた住環境とし、コミュニケーションとプライバシーの両立を実現。

2)断熱、遮音、換気、機能的な水廻りなど、住環境の基本性能の充実。

3)ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた安全・安心な建物。

4)合宿型研修施設と女性研究者支援センターの2つの異なる機能の独立性の確保。

5)合宿型研修施設(Ⅰ期)との機能的な連携とデザイン的な調和。

6)省エネルギーと建物の長寿命化を通じた環境負荷の低減。

Ⅱ. 配置計画

計画建物は敷地のほぼ中央に配置し、2つの機能に対応してそれぞれ別個のアプローチを設けた。
アプローチ廻りには緩勾配のスロープを設け、バリアフリーに留意した。
また、合宿型研修施設入口からはⅠ期敷地に直接アクセスできる計画とした。
東側の地盤が高い部分には擁壁を設けてドライエリアとし、擁壁上には低木を配してアイレベル近い植栽を楽しめるよう配慮した。

Ⅲ. 平面計画

1階北側に女性研究者支援センター、南側に合宿型研修施設を配し、それぞれの独立した使い勝手を確保すると共に、女性研究者支援センターは北側の庭に面し、合宿型研修施設は南側のⅠ期と連携を取りやすくしている。

エレベーターと階段まわり以外の区画壁は乾式壁によるものとし、将来大規模な改修の際に自由な平面計画が可能である。

2階から4階はすべて合宿型研修施設の生活階とし、個室以外にラウンジスペースを設け、寮生相互のコミュニケーションを促す計画とした。寮室は全てバルコニーに面し、二方向避難を確保している。

Ⅳ. 立面・断面計画、他

Ⅰ期では3階建ての建物の2,3階を寮室とし、そのバルコニーのデザインが外観を特徴付けている。

本計画では4階部分をセットバックし、2,3階をⅠ期と同様に扱うこととした。
これにより、Ⅰ期と連続したファサードが形成され、街並みに対して調和のとれた外観を実現した。

         発注元

   京都大学

      所在地

京都府京都市左京区

         用途

   寄宿舎

      構造

RC造

         規模

   地上4階

      竣工

2013年

         延床面積

   1,316 ㎡

      


株式会社 唯設計

Yui Architects & Associates